中国・東洋の思想

【 指月の譬え (たとえ) 】


私も柄でもなく能力も無いのだが、

人の集団の取りまとめやリーダーの役回りをしなければならない場があります。

ごく小さいながらも会社の運営責任者である私にしても、

これでも一応リーダーだ!(*^_^*

 

どのようにしたらチームとしてまとめ上げ、

より高く個を向上させ、目標に向かって導くことができるか?

いつも考えています。

 

最近、人をリードする意の言葉で

「指導」とか「指南」とか「指針」とか

『指』という字をよく使うことに気付きます。

仏教の教えの中に、

 

龍樹菩薩が書かれた『大智度論』に出てくる言葉ですが、

 

「指月の譬え(たとえ)」というのがあります。

 

夜空に綺麗に浮かぶ月を見て、

「月だ」と月をさす指は、

あくまで人の指であって月ではありません。

を指さされたとき、

そのにとらわれていると

月を見ることができないというものです。

 

それに達するための手段手法(言葉、目標、お経。。。。)は

向かう方向は指し示してくれますが、その本質ではない。。。

 

とはいえ、

そのがなければ私たちはの存在に気づくことができないし、

月の方角も分からないものです。

 

ブルース・リーの有名なセリフ!

“Don’t think! Feel!

 It is like a finger pointing away to the moon.

 Don’t concentrate on the finger,

 or you will miss all that heavenly glory.”

 

「考えるな!感じろ!月を指差すのと似たようなものだ。


指に集中するんじゃない、その先の栄光が得られんぞ。」

 

アチョ~~~~ォ~。。。。。‼️

 

とは云うものの、

月(人生を楽しみ、幸せになること)に含まれた本質に近づくため、

私たちは何かを道しるべにして歩むことが必要なのかなと思います。


そして、ある各々の特定の場において、

幸せという本質そのもの自体を直接与えることはできないまでも、

向かうべき方角を指し示すことこそ、

リーダーの役目ではないかと考えるようになりました。

 

 

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