入院生活の限られた空間では、毎日のように濃い人間模様が垣間見れます。
特に共同部屋の同室の方々とは、生活の同じくする時間が多いので、お互いの生い立ち・身の上・来歴を自然とあけすけに披露し合ってます。
いや〜色々な人生がありますねぇ
認知症の親を残して、幼い子供を残して、入院を余儀なくされた方。
ここでのリハビリの後は、今度は癌の治療を要する方。
身寄りが全くないまま、突然倒れてしまった方。。。
その中でも、ベッドが隣の70代のSさんとは、ご出身が私の父と同じ岩手県ということもあり、特に意気投合いたしました!
岩手から上京して後、生涯勤めあげた仕事の楽しかったこととか苦労話しとか、故郷の実家の話しとか、よく聞かせてくれます。
その病状は重く、右脚の膝から下を手術で切断され、義足を使ってのリハビリに励んでおられます。
根は明るい方で、施設の週に一度の『歌の時間』には、十八番の「北国の春」を皆さんに披露して入所の方々を盛り上げてくれます♪
「Sさんの歌とても上手で、場が明るくなって素晴らしい〜
!」と褒めると、
「タカダさんこそ、さっぱりしていて、前向きなことをいつも言うのでいいね」と言ってくれます。
お互い退院して元氣になったら、一献しましょうねと約束しています
いよいよ退院が来週に迫ったSさんですが、奥さんとは離婚されたらしく、こんな身体でこれから天涯孤独だと、寂しそうにつぶやくのです。。
他の同室の方がリハビリで留守の時、YouTubeで同郷の千 昌夫さんをiPhoneで大音量でかけてあげると、とても喜んでくれます
そして必ずタオルが必要となるほど、大粒の涙を流すのです。。
若い看護師さんは全く聞いたことがないという曲、
『星影のワルツ』が響きわたる、
夏越しの大祓の日の、
そんな昼下がりの病室です
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個人的に好きな、浪花節的なというか、
【人間賛歌】と思っている曲を挙げさせていただきます
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星影のワルツ 千 昌夫
満月の夕 酒井 俊
生活の柄 高田 渡
黄金の花 ネーネーズ
春夏秋冬 泉谷 しげる
ヨイトマケの唄 美輪 明宏
唇をかみしめて 吉田 拓郎
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