2025年4月のトランプ大統領令は、すべての輸入品に一律10 %の追加関税を課し、そのうえで「米国製品が相手国で受けている関税・非関税障壁と同程度の税率」を上乗せするというもののようですが。。。。
世界規模の大きな話で、我々いち庶民はどう捉えていいのでしょうか?
世の中で相対する事象は全て、自身の鏡❗️投影されたものと思っています。
現在、世界で最も影響力の大きいトランプ大統領の言動は、典型的な世界中の人々の思念の写し絵のように思えるのです。
損得あるいは善悪の基準、政治的戦略思考と言うよりも、何か全人類総体の共通の課題をトランプ大統領は結果的に提示しているのではないでしょうか❓
以下、あくまで私見ですがまとめてみました!
①ニュースから垣間見た気付き。(黒字)
②自分が学んできた古今の叡智との紐付け。(青字)
③臨死体験中に宇宙から教えてもらった「縁起」の世界観から、今、感じている教訓(赤字)
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6つの視点と教訓
1. 相互依存は「保険」でもあり「人質」でもある
最適化された一本鎖より、複数の“逃げ道”を持つネットワークのほうが危機に強い。
企業も国家も「一極集中の方が安い」という前提を見直し、調達先・市場・技術等の多方面で関与する必要がありそうです。
老子「柔弱は剛強に勝る」「上善如水」/ダーウィン「生き残るのは最も変化に適応した者」
(しなやかに“逃げ道”を持つ柔軟なネットワークは、剛直な一本鎖より強い。変化を拒む硬直こそ最大のリスク。
多様化こそ最適な生存戦略)
単一因への依存を避けよ(重重無尽の法界縁起)
2. ルールなき力比べは“負ける国”を作るだけ
不満があっても、まず“共通の法廷”に持ち込める仕組みを確保するべきでは?
ルールが形骸化すれば、報復合戦は無限ループになり、最後は市場規模の大きい国が相手を“殴り疲れ”させるだけです。
孔子「克己復礼」/カント「汝の行為が普遍化され得るかを問え」
(「私怨の応酬」から人を救うのは、個々の力ではなく共通の規範。相互関税が示す“報復の誘惑”を抑える鍵!
社会的潤滑油としてのルールと法の支配)
ルールもまた相互行為の縁。
ルールを“常に再縁付け”するべし。
3. 安全保障と経済は切り離せない時代へ
「平時の効率」だけでサプライチェーンを組むと、非常時には国家安全保障がコストを上書きする。
企業は“友好国シフト”と同時に、技術・データの越境リスク管理を常にアップデートすべきでは?
孫子「兵は国の大事、死生の地、存亡の道」/渋沢栄一「論語と算盤」
(豊かさと安全=共同善は、両輪。供給網が安全保障の焦点となるいま、「倫理なき経済」は脆い。)
片方の最適化は他方の乱れ。統合・融合で全体バランスを図る。
安全も富も同じ縁網の位相である
4. “超効率”より“適度な冗長性”が適応力を産む
「コスト最小化」と「損失最大化リスク」は表裏一体。
在庫、二重ソース、近接生産などの“冗長投資”は、保険料というより未来への投資とみてもイイのではないでしょうか。
中道・仏教/中庸・儒教「過不足なきを善しとす」
(余白の哲學、弾力性・許容性は徳である!)
余白は未来の縁起を豊かにする潜在因!
5. 経済政策は“社会的合意”がなければ持続しない
痛みを伴う移行には、丁寧な説明とセーフティネットが不可欠。
構造を急旋回させ用とすると、政策そのものが政治的に瓦解します。
イエス「最も小さき者にしたるは我にしたるなり」/仏教「慈悲・菩提心」
(移行の痛みを放置すれば、制度そのものが支持を失う。誰もが知り、語られ、守られる政治‐経済設計が不可欠。
他者の痛みを自分事と見る視座)
社会的信任の因縁は、痛みの分配と物語共有で補強される
6. 歴史の警告
特定権力の独善を抑える安全装置(協定、対話チャンネル、発動条件の明文化)を事前に組み込むことが必要!
「やり過ぎれば皆が損をする」という歴史的記憶を政策立案の第一段階で共有すべきです。
プラトン「想起」/ビスマルク「愚者は経験(自分のミス)から学び、賢者は歴史(世間のミス)から学ぶ」
(過去の失敗を“現在進行形の警報”と読む。歴史は教科書でなくシミュレーター。歴史から学ぶ謙虚さ)
過去も未来も因果の連鎖で現在に同居
「これあれば彼あり、これ生ずれば彼生ず」(『相応部経典』)
縁起は「つながってしまっている世界」の宿命を示すだけでなく、そのつながりを意図的にデザインし直す自由も示唆します。
相互関税の時代にこそ、縁起の叡智をコンパスに、分断ではなく“再編集”としての真のグローバル化 を歩むことが、人類の次の一手となるのかもと考えます!
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