【 病床録 】

【病床録】一

ほとんど病気らしい病気をした事はありませんでした。

それだけに今回の大病は青天の霹靂であるとともに、

かつて経験のしたことのない、様々な天啓とも言える経験をいただきました。

あまねく等しく役に立つとかはともかく、

ひとりの小さな人間としての備忘録として、留めておきたい衝動に駆られ記してみます。
ドクターから、亡くなる可能性が低くないことを家族は聞かされたようです。

ひと月半、集中治療室で意識不明、寝たきりの状態。

この時私は夢のような不思議な状態におりました。

はじめは苦痛のようなものが強くありましたが、

そのうちとても心地の良い、安寧な不安の全くない恍惚の心持ちとなりました。

死線をさまよったあげく、いわゆる臨死状態だったのか、天上界の一歩手前だったのか?

**********************
イメージはこんな感じです!

◉大きな船に乗って、(エネルギーの)流れを航行している感じ。

◉大海原に浮かぶ美しい島々のようなコロニーがある。

◉この地上における時間と空間の概念がない。(隔たりがない・自在に移動出来る!)

◉願ったことや思ったことが実現する、と言うより、起こる出来事は自分の思ったり願ったりしたことである世界!

そもそも必要なことしか起こらない!

=合わせ鏡の法則?

=師匠 徳山暉純先生より教授された『重重無尽(じゅうじゅうむじん)の法界縁起(※)』の世界観が最も近いと今思われます。

(※) 広大無辺な宝網があり、つなぎ目の一つひとつに宝珠が飾られています。 無量の宝珠のひとつを見れば、そこには他のすベての宝珠が映り込み、互い に交映し合って無限に果てしなく輝いています。
宇宙も人生も、孤立して存在しているものはなく、相互に調和を保ち密接連関し完璧なネッ 卜ワ一クとなり、あらゆるものが互いに生かし合つています。(華厳経の世界観)

この法界縁起の世界では、念いや行動の「動機」が肝心となるのではないかと、推察している今です。

◉この宇宙には普遍で平等な、自然の【法則】というのがたしかにあると言うこと!

精神エネルギーが川の流れのように、流れている様がビジュアライズされたイメージでした。

(真理、根源の法則、摂理、不動の動者、ダルマ、道、神、仏 等々。我々が呼ぶもの)

**********************

これらのことをもっと精緻に表現したいのですが、言葉の限界、私の表現能力の大限界のため、どうにもままなりません。

まだ想起できるうちに記録しておきたいと思うのですが。。。

とにかく快い境地でしたので、このままでいいと思いましたし、死への恐怖は全くありませんでした。

死ぬこと自体、恐ろしいことでは無いようです。

それでは、私を生還させた「動機」は一体何だったんだろうか?

こういうことでした。

薄れゆく現世への想いの中で。。。

・存命している80代の両親に先立つ不孝は大変忍びない。
悲しませたくない!何としても避けたい。

・ちょうど大学受験であり、試験、高校卒業、大学入学に立ち会えなかった息子や家族の行く末の心配。

・会社の従業員や幾多の友人たちとの関係性を、このまますっぽかしてしまう無念さ。慚愧の思い。

これらのことから、「帰りたい」と言う【欲望】が初めて生まれました。

すると途端に自由がなくなり、拘束されたような苦痛の境地となりました。

何とか帰りたい!

足元には薄皮1枚のような膜が張ってあり、そこから遥か下界に見える地上を目指して、

見えない拘束力に精一杯抗いながら、天降るのを試みます。

巨大な湖のような淵にそそり立つ崖までようやくたどり着いた時、

背中から強く押す力が働き、押し出されるように私は水面に向かい降下して行ったのです。

こうして以前に投稿した「光の啓示」の体験を経て、娑婆に生還いたしました。

そして地上で意識を取り戻し目を覚ましたとき、自分の身体に起こった事態に驚愕することになります。

あの時背中を押してくれたのは、きっとご先祖霊だったような気がしてなりません。。。

目が覚めたのは4月8日

花まつりの日でした!

※夢を見ていただけ、気のせいかもしれません。

ただ、決して忘れてはいけない根源の大事であったと、自分では信じています。

ここまでお読みいただいた方々、長文お付き合いくださり、誠にありがとうございます🙏💕✨

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